10月4日(火)午後、米子市立図書館２階の多目的研修室を会場に、H28年度のビジネス講演会が開催されました(県立図書館・米子市立図書館共催)。図書館のビジネス支援機能の大きな力とその実践を周知することを目的に開催された今回の講演会も、少しずつ理解を広げてきたことを実感できる大会となりました。

　最初に米子市立図書館のビジネス支援について、担当の中井司書からコーナー作りに工夫した所などについての報告がありました。続いて県立図書館からは、ビジネス相談会の実際や市場情報評価ナビ「ミーナ」の利便性等について説明がありました。

 ビジネス講演会ではお馴染みの竹内利明先生(ビジネス支援図書館推進協議会会長)からは、ビジネスレファレンスの重要性について、とりわけ典拠の明確なもの、相反する結果を招来する可能性のある資料を提供することの重要性について話されました。

本日の中心となる講演は、法政大学の坂本光司先生の「日本でいちばん大切にしたい会社の目指すもの」でした。坂本さんはベストセラーにもなった本の内容を紹介しながら、“人をとことん大切にする会社”“人が会社にとことん大切にされていると実感できる会社”こそ、自分の推奨したい会社であることを力説され、小さな変化から夢の実現が始まることを力を込めて話されました。

講演会の最後には、竹内先生と坂本先生の対談があり、改めて図書館によるビジネス支援の重要性とその可能性について話をつづけられました。会場には各種のビジネス支援相談のツールとなる資料が展示され、多くの人が見入っていました。

80人を越える盛会となりました。