「大江賢次の世界」講演会の報告(5.21)
5月21日(土)午後、米子市立図書館2階の多目的研修室を会場に、米子市立図書館・鳥取県立図書館 共催文化講演会「大江賢次の世界」が開催されました。21日の講演会は、県立図書館で叢書刊行が続いている「郷土出身文学者シリーズ」の10巻目、「大江賢次」の出版記念を兼ねて開催されたものです。
講師は生前の大江賢次と深い交友のあった文芸史家の竹内道夫さん。竹内さんはこの「大江賢次」の著作者でもあります。竹内さんは、大江の生涯を詳しくたどりながら、決して恵まれた流行作家ではなかった大江の作家生活を赤裸々に触れ、「絶唱」という大ヒットはあったものの、生涯は貧窮の中にありながらも、決して自分を貫くことを止めなかった人間だったと総括されました。自らの交友に触れた回想では、4人目の息子として自分に接してくれたと、竹内さんが涙ぐむ場面もあり、感動を誘いました。
会場では、県立図書館職員によるシリーズ バックナンバーの販売もありました。
55名の参加となり、盛会のうちに講演会を終わることができました。
講師の竹内さん、参加いただいた皆さん、ありがとうございました。