環日本海講演会の報告(1.12)
1月12日の日曜日、市立図書館2階多目的研修室を会場に、環日本海講演会が開催されました。今年度の環日講演会は、あの「クラウディアからの手紙」がメインテーマとなりました。
冒頭、鳥取県立図書館高橋紀子館長から環日本海交流室の紹介の挨拶、また、元県立図書館長・野川聡統轄監より現在の鳥取県とロシアの交流や、ドキュメントの内容紹介などの挨拶がありました。
第一部は「NNNドキュメント98クラウディアからの手紙」の再放送。いくつかのシーンでは、ハンカチで目頭を押さえる方々もたくさん見かけられました。
第二部は98年当時、このドキュメントを企画制作した、日本海テレビ河野信一郎さん。また県の国際交流員ジェルノワヤ・ユーリアさんの対談となりました。司会は日本海テレビの高井和代アナウンサーが担当されました。
河野さんは98年当時は、まだソ連崩壊の余韻があり、取材がかなり大変であったこと、また、2006年、2009年にはこの物語が日本で二度も舞台化されたこと、さらに村尾靖子さんの著作によって日本ではこの物語がひろく知られることになったことなどを紹介されました。
ユーリアさんは、蜂谷さんとクラウディアさんが暮らした町が、自分の故郷と近いことに驚いたこと、また二人の物語は現在のロシアでもマスコミを通じて広くしられていることなどを報告されました。
野川統轄監より、鳥取県と沿海州の友好事業などの紹介があり、ユーリアさんからも、ロシアを紹介する様々な活動についての報告がありました。
講演会の最後には、ドキュメントのシーンをバックに流しながら、蜂谷さんと別れるとき、クラウディアさんが書き贈った詩が高井和代アナウンサーによって朗読されました。「他人の不幸の上に、自分だけの幸せを築くことはできない」という感動的な言葉が参会者に大きな感動を与えました。
会場に全員が入りきれないほどの盛況のうちに、会を終わることができました。
190人の参加となりました。