幻の「春月詩集」が寄贈されました(11.22)
11月22日、詩人・生田春月の直筆「春月詩集」が米子市立図書館に寄贈されました。
今回の寄贈はすべて今井印刷社長・田淵康成氏のご尽力によるものでした。田淵社長は、金沢在住の三田裕一氏から連絡を受け、自ら金沢に赴き、米子市立図書館まで貴重な資料を届けてくださいました。
さっそく『生田春月への旅』の著者・上田京子氏に自筆であること、明治41年春月16歳当時のものに間違いないことを確認していただきました。
寄贈の経緯はとても感動的なものです。昭和15年に春月のこの原稿を発見し、また長らく金沢市内で古書店を開いておられた柳川昇爾氏から三田裕一氏(三田ギャラリー主催)に原稿が託され、三田氏から今井印刷に連絡が入ったということでした。しかも『生田春月への旅』を出版した会社だから、というのがその理由です。
仮の和装を施された原稿には、春月の妻・生田花世による文章までつけられています。
春月が16歳で最初の上京をし、師である生田長江に見せた原稿の束が、この自筆原稿だと推察されます。
米子市立図書館では、この貴重な資料の寄贈について、近くマスコミ各社に依頼し、広く広報・公開する予定でいます。