末宗辰彦さん連続講座第3回の報告(11.3)
11月1日の金曜日、市立図書館2階多目的研修室を会場に、末宗辰彦さん連続講座第3回が開催されました。
末宗さんは、‘バーチャルリアリティ’に取り囲まれた子どもたちの環境を憂慮され、子どもたちに対して大人たちがどんな言葉で接するのか、どんな本をどんなタイミングで与えるかが、とても重要な要件であり、そのことが人間の素地を作る上でとても大切なことであることを力説されました。
また、今回は『代表的な子どもの本の歴史』の年表にそって、言葉の魅力を伝えるにあたって、ダイジェスト版と完訳版でいかに違うかを比較されるなど、興味深い分析をみせてくださいました。
3回にわたる講座で、末宗さんがいかに「言葉」を大切に考えておられるかがよくわかりました。「人間は言葉によって出来ている」からこそ、子どもたちと言葉の出会いを大切に考えて欲しい、というメッセージは、参加者に深く伝わったように思います。
末宗辰彦さん、参加者の皆さま、ありがとうございました。