放送大学記念講演会の報告(11.4)
11月2日の土曜日、米子市立図書館2階多目的研修室を会場に、放送大学創立30周年記念講演会が開催されました。放送大学、市立図書館長の主催者挨拶に続き、鳥取学習センター所長から簡単な大学の概要説明がありました。
この日の主役は『TATARA』著者・松本薫さんで、彼女の講演は「たたらが作った山陰の風土と文化」というものでした。古代から近代までの歴史を俯瞰するという、壮大なテーマでしたが、船通山を起点として弓ケ浜半島、稲佐の浜を形成した要因が、たたら製鉄の鉄穴流しにあったのでは、という指摘などとても興味深いものがありました。
続いて放送大学鳥取学習センター客員教員の早川元造さんから、材料工学的見地から、「日本刀 つよさの秘密」と題してミニ講演がありました。簡単な実験もあり、鋼の構造がよく理解できました。
最後には、松江高専の鳥谷智文さんと松本薫さんの対談があり、特に鳥谷先生の紹介された松江藩と鳥取藩のたたら製鉄に対する関わりの違いなど、大変興味深い指摘を聞くことができました。
97名もの参加となり、大盛況のイベントとなりました。