ビジネスライブラリーフォーラムの報告(10.25)
10月25日の金曜日、米子市立図書館2階多目的研修室において、鳥取県立図書館・米子市立図書館連携事業
ビジネス ライブラリー フォーラム『地域産業を支える公共図書館の可能性』が開催されました。
鳥取県教育委員会次長・山本仁志氏、野坂康夫米子市長の開会挨拶に続き、記念講演はビジネス支援図書館推進協議会長・竹内利明氏の講演「公共図書館におけるビジネスサービスの可能性」でした。
竹内氏は、公共図書館界でビジネス支援を推進するのは、何よりも国の方針であり、時代の要請でもあることを説明されました。さらに、地域情報化の拠点となって課題解決を支援することが、図書館の、そして地域の活性化に直結することを熱心に語られました。
続いて県立図書館の高橋紀子館長からは、県立での果敢な実践報告がありました。鳥取県立図書館が、この分野の先頭ランナーであることがよく理解できるものでした。
最後に、パネルディスカッション「地域の産業を支える公共図書館の可能性」が実施されました。
コーディネーターは慶應大学の糸賀雅児先生。パネリストには記念講演の竹内利明氏、杉原弘一郎氏(米子商工会議所工業部会長・米子市文化財団理事長)、田中義晴氏(鳥取・米子商工会議所創造塾講師)、沢田克也氏(沢田防災技研代表取締役)、小林隆志氏(県立図書館支援協力課長)の5人のメンバーでした。
地域と公共図書館の結びつきについて、それぞれの立場から興味深い報告がありました。とりわけシャッターガードを造り出し、特許庁長官賞受賞まで取られた沢田社長と、小林課長の出会いの話は、ビジネス支援という可能性を具体的に示してくれる、感動的な事例報告となりました。
会場にはビジネス支援のツールである専門図書が県立図書館から持ち運ばれ、有料ジャーナルの実演もありました。会の最後には、記念講演をされた竹内先生から、あらゆる方法を使って図書館に人を集め、様々な出会いと可能性が生まれる仕掛けを作ること、皆さん必ずこれを実行するように!! と檄が飛ばされ閉会となりました。
雨天にもかかわらず、87人の参加となり盛会となりました。