伯耆文化研究会3月例会の報告(3.10)

  久しぶりの好天に恵まれた3月10(土)午後、米子市立図書館多目的研修室を会場に、伯耆文化研究会3月例会が開催されました。 10日の発表は、根平雄一郎さんの「まぼろしの「夜見ヶ浜人」を追う!!」、近藤滋さんの「鳥取藩内における徘徊浪人について」の2本でした。
 根平さんは、かつて幻の明石原人の発見者で、松本清張の小説のモデルになったことでも知られる直良信夫先生の業績を詳しく紹介しながら、1970年に当時の島根新聞スクープ記事となった旧石器時代の「夜見ヶ浜人」について熱心に報告されました。今回の報告は、「伯耆文化研究」16号に発表された論文をもとにされたものでした。
近藤さんは、「文政13年上後藤村の事件」を素材として、藩政資料『諸事取捌帳』などの関係文書を紹介しながら、当時の浪人や、村方の社会の仕組みなどをわかりやすく解説されました。当時は村の安全を保障するため、用心棒まで雇っていたという報告は、参会者を驚かせていました。

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