平成29年度伯耆文化研究会 記念講演と総会(5.20)

   5月20日(土)、初夏を思わせる日差しの中で、米子市立図書館2階の多目的研修室を会場に、平成29年度伯耆文化研究会の記念講演と総会が開催されました。
今年の記念講演は異例の取組みで、米子と松江の天守建築をめぐる連続講演会となりました。発表者の金澤雄記先生と、和田嘉宥先生は、米子高専建築学科の新・旧の先生という間柄でもあります。
まず初めに、金沢雄記先生から、天守閣概論として、その歴史的背景、簡単な用語説明。また、望楼型から、層塔型への変化が時代の流れをあらわしている、というお話がありました。
次に和田嘉宥先生からは、松江城を中心に、絵図面や文書を通じて推察できる、松江城の変容についてのお話がありました。‘千鳥城’という名の云われは、確証はないものの、初期の千鳥破風を多用した、現在の形とは異なる外貌からつけられた呼び名ではないか、という推論は、非常に興味深いものがありました。
新・旧の天守閣建築の専門家によるリレー講演は、お城ブームの中にあって、時宜を得た好企画となりました。

講演会終了後、直ちに本年度総会が開催され、国田会長挨拶の後、篠田理事から、平成28年度の事業報告、同収支決算の報告、また平成29年度の事業計画等の報告があり、無事に総会を終了しました。

 H29伯耆文化総会 1 H29伯耆文化総会 2

    H29伯耆文化総会 3

          H29伯耆文化総会 4