伯耆文化研究会1月例会の報告(1.16)

  新年1月16日(土)午後、今年初めてとなる伯耆文化研究会1月例会が、市立図書館2階の多目的研修室で開催されました。最初の発表は、県立米子工業高校の山道俊哉先生による「山陰地方 江戸時代の古札・私札」でした。この発表は、昨年11月の展示で大好評となった「藩札展」でのギャラリートークを再現したものでした。山道先生は、鳥取藩や松江藩の様々な時代の藩札の画像を見せながら、図像の解説から時代背景まで、解りやすく解説されました。
 2番目は、米子高専名誉教授の和田嘉宥先生による「松江城天守が国宝になった訳、と今後の課題」でした。和田先生は、文化財指定経緯を詳しく解説しながら、松江城が高く評価された理由について話されました。近年発見された祈祷札から築城の完成年が明らかになったことや、通し柱による構法・金物を多用した包板の技法等、城郭建築最盛期の典型であることを解説されました。

多数の参加があり盛会の例会となりました。

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