伯耆文化研究会9月例会の報告(9.12)

 9月12日(土)午後、市立図書館2階の多目的研修室を会場に、伯耆文化研究会9月例会が開催されました。
最初の発表は、石見銀山世界遺産センター・西尾克己さんと米子市文化財団埋蔵文化財調査室・佐伯純也さんの共同研究「中世寺院に所在する石塔群について-清水寺・佛谷寺を例にして-」でした。西尾さんは、先行研究を踏まえながら、出雲東部から中海沿岸部の古寺に残る石塔について、材質や年代、またその目的について推論を語られました。今後はさらに、他地域から搬入された石塔についての悉皆調査や、造立者を確認するなど石塔の由来についての調査がさらに必要である旨強調されました。
 2人めの発表は、鳥取県埋蔵文化財センター・中原斉さんの「鳥取藩台場跡について」でした。当地では、境港と淀江の台場が有名ですが、中原さんは県内全域(9箇所)の台場と研究の歴史についても言及されました。また、絵図や発掘調査の写真まで見せていただき、大変興味深い発表となりました。

 H27.9伯耆文化 ①  H27.9伯耆文化 ②
  西尾克己さん                 中原斉さん