伯耆文化研究会7月例会の報告(7.12)

 7月12日の土曜日、米子市立図書館2階の研修室を会場に、伯耆文化研究会7月例会が開かれました。12日は、米子市埋蔵文化財調査室 佐伯純也さんの「鉄製厨子の考古学的研究」、米子高専名誉教授 和田嘉宥さんの「山陰の歴史的な街並みについて~大山町所子伝統的建造物群保存地区を中心に~」 の、2つの発表がありました。
 佐伯さんは、大山寺の霊宝閣に納められている鉄製厨子と銘板について発表されました。先行研究を徹底的に読み込み、その上に新たに自説を披露されました。論文にまとめられるのが待ち遠しいようなすぐれた発表でした。
 和田先生は、専門である歴史的町並みについて、山陰の例をいくつも挙げながら、分かりやすく解説されました。坊領道でカミとシモに分かれる所子の集落と屋敷の構造は、門脇家住宅に代表されるように、特色ある伝統様式を伝えているそうです。それぞれの専門家による、充実した発表となりました。

 H26.7伯耆文化例会 1  H26.7伯耆文化例会 2

参加 35人