伯耆文化研究会1月例会の報告(1.29)

  1月14日午後、今年初めての伯耆文化例会が開催されました。寒波のための雪模様の天気となりましたが、熱心な会員の皆さんが参加してくださいました。
最初の発表者は近藤滋さんの「雲州無宿好三郎一件より」でした。近藤さんは、藩政資料「諸事取捌帳」や、鳥取県史(旧版)近世資料「化政厳秘録」記事に拠りながら、江戸時代の庶民の暮らしの中に生起する様々な事件の痕跡をたどりながら、時代劇に描かれたものとはかなり様子の違う江戸時代について、解り易く解説されました。それにしても、鳥取藩の藩政資料の充実ぶりには驚かされます。
 二番目の発表者は、矢田貝繁明さんの「大山の希少植物と課題」でした。矢田貝さんは、大山の地学的な成立や植生を解説した後、希少植物の数々を、鮮やかな画像で見せてくださいました。最後には、今後の保護活動の展望を語られ、環境を維持していくことの大切さについて強調されました。

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