伯耆文化研究会11月例会の報告(12.4)

 11月12日(土)、米子市立図書館2階の多目的研修室を会場に、伯耆文化研究会11月例会が開催されました。
今回の例会は、いつもの例会とは異なり、『新鳥取県史 民俗1 民俗編』の刊行を記念して、民俗編執筆者のお二人に、資料解説をしていただくことになり、公文書館・県立博物館との共催講演会という形の例会となりました。

最初に、米子高専の名誉教授・永井猛先生からは、伯耆地方における踊りと神楽の分布と詳細の解説がありました。一口に踊りといっても、風流踊り(雨乞い踊り、かしら打ち)、盆踊り(かんど踊り、ばんば踊り、こだいじ踊り、小松谷ぼんおどり、いさい踊り、さいご踊り)など、また神楽にも数種類あることなど、そのバリエーションの多様な分布に驚かせられました。
2人目は、県立博物館の民俗専門学芸員・福代宏さんから、法勝寺歌舞伎などの地歌舞伎や、民謡踊りと田植え歌踊りなどの解説がありました。衣装や道具、またそれなりの修練も必要な歌舞伎のような芸能が、村々に伝わっていることに感動させられるものがありました。
今回の報告は、県史講演会を兼ねたものとなりましたが、専門的見地からの報告に触れることのできた貴重な例会となりました。

 H28.11伯耆文化研究会 ①     H28.11伯耆文化研究会 ②