伯耆文化研究会7月例会の報告(7.9)

  7月9日(土)午後、米子市立図書館2Fの多目的研修室を会場に、伯耆文化研究会7月例会が開かれました。
この日の最初の発表は、昭和20年7月25日の御来屋沖「永安丸」空襲沈没の記録『面瀬の沈船』を纏められた、大山町教育研究所 杉谷安也女さんの報告でした。杉谷さんは『面瀬の沈船』ができるまでと、出来てからの反響について、力をこめて報告されました。米子市立図書館からの資料提供についても、触れてくださいました。報告では、永安丸と一緒に空襲沈没した、第二伊勢丸についての資料も提示され、貴重な報告となりました。
 二人目の発表は、境港の根平雄一郎さんの「大山寺開基1300年 金蓮上人考」でした。根平先生は冒頭で、最初の発表者杉谷さんの報告を受けて、「鳥取県の戦災を記録する会」の会員として自分も聞き取り調査に参加したことを披露され、境港での歴史的大参事となった「玉栄丸」の現役時代の写真を披露するなどされました。 根平先生は続けて、大山寺開基の金蓮上人についての、文献的考察を披露され、開基1300年を記念する意義について語られました。それにしても、金蓮上人の末裔が、玉造温泉で、大きな温泉宿を経営されているご家族に当たるという指摘には驚いてしまいました。

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