10月21日（土）、米子市立図書館2階の多目的研修室において、市立図書館の主催による郷土文化講演会「小泉八雲の世界から／地域資源としての作家と文学」が開催されました。図書館の佐藤和子主幹の司会で、講師は八雲の曾孫に当たる島根県立大学短期大学部教授・小泉凡氏でした。
　小泉先生は、八雲初心者のために、八雲の一生を振り返りながら、これまでの顕彰活動についてもわかりやすく解説されました。また、八雲の思想を現代に活かす手法として、「五感教育と怪談」について、また「ゴーストツアー」などについても言及され、観光資源としての再評価と、こうした活動によって新しい人の繋がりが生まれている現象についても報告されました。とりわけ、進駐軍の戦後日本統治に大きな影響を与えたボナー・フェラーズと小泉家の関係など、あまり知られてこなかったエピソードなども披露され、興味深いお話となりました。
　講演の最後には、‘持続可能な共生社会’に、ハーンの思想が活かされるだろうことを話され、‘文化資源’としての可能性を改めて強調されました。
80名の参加となり、盛会のうちに会を終わりました。

参加いただいた皆さん、小泉凡先生、ありがとうございました。