斎藤敦夫氏講演会開催されました(7.9)

 7月9日(日)、おはなしグループだくちるさん主催による伊藤忠財団助成金事業「斎藤敦夫氏講演会」が開催され、「子どもの本の編集者・作家として~子どもの本の過去・現在・未来」という題でお話していただきました。

 梅雨の雨が降る中でしたが、およそ120名の方のご参加があり、大盛況の会となりました。

 斎藤さんは長年子どもの本の編集に携わり、代表作に『グリッグの冒険』『ガンバとカワウソの冒険』ほか、最新刊に『河童のユウタの冒険』を出版されています。

 斎藤さんは、子ども時代に出会った図書館員や大人との出会いが読書体験を創り上げ、現在につながっていること、10才までの子どもたちは親や先生と一緒に本を読むことで、安心して本の世界へ冒険でき、やがて自立できることなど、自身の子ども時代の体験をふまえて語られました。

 読書離れがすすむ昨今、大切なのは、読書離れを嘆く前に、大人が子どもに寄り添って一緒に読むことであり、どんな本を子どもたちに伝えるのかということ、子どもだからこそ、向き合う大人が手を抜かないことなど、とても濃厚な内容のあっという間の2時間でした。

斎藤さん、素晴らしい時間をありがとうございました。