国際交流ライブラリー講演会「ロシア語の魅力」報告(12.1)
12月1日(土)、鳥取県立図書館 国際交流ライブラリー講演会を開催しました。
この講演会は、鳥取県内の図書館に著名な講師の先生をお招きし、環日本海諸国の言語や文化の魅力について語っていただくものです。
今年はロシア年!ということで、米子市立図書館では「ロシア語の魅力」と題し、神田外語大学特任教授の黒田龍之助先生をお招きし、お話をしていただきました。
はじめに、黒田先生はロシア語は「キリル文字」を使用するということを説明され、キリル文字の書き方や、ロシア語での「あけましておめでとう!」の書き方など、とても分かりやすく解説され、ロシア語が一気に身近になったような気持ちになりました。
また、ロシア語は見た目にもとても美しい文字であることをお話され、ロシアの美しい絵葉書やカード、本の装丁など、その字体やデザイン、装丁がとても魅力的であることも紹介されました。
黒田先生は中学生のときにロシア語を学び始めたそうですが、当時はロシア語に興味を持つ人が少なく、その中で独学で勉強されたこと、継続することが大切であることをお話されました。
また、ロシア語は古典を読むことが大切であり、古典を読むと方言や、ロシアでお寺やお墓の文字を読むことができる魅力も語られました。
また、先生はロシア語はインド・ヨーロッパ語族、スラブ語派に属し、仲間が多いことも魅力の一つであることにふれられました。
最後に、外国語は一人で楽しめるものであり、誰がいつ、どんな言語を学んでも自由であるという先生の言葉がとても印象的で、背中を優しく、力強く押されたような気持ちになりました。
質疑応答がとても盛んなことで有名な黒田先生の講演会、今回もたくさんの質問で会場は盛り上がりました。
51名の方に参加していただき、とても盛会な講演会となりました。
黒田先生、参加者の皆さま、素晴らしい時間をありがとうございました。