郷土文化講演会「大人のための100選」報告(11.24)
11月24日(土)、郷土文化講演会「大人のための100選」を開催しました。
講師に元米子市立図書館司書の大野秀さんをお招きし、米子市立図書館発「大人のための100選」についてお話していただきました。
予想をはるかに上回る98名の方にご参加いただき、途中配布資料が足りなくなるという嬉しい悲鳴をあげながらの開催となり、ご来場の皆さまには大変ご迷惑をおかけいたしました。
この「大人のための100選」は、大野さんが図書館の蔵書から幅広く厳選した「大人向けの選書」であり、「攻める」選書として昨年ツイッターなどSNSを通して全国的にも話題となりました。
今日の講演会では、この100選の中からさらに厳選した6冊について、現代思想、郷土、民俗の柱で語っていただきました。
現代思想では、サルトル、レヴィ・ストロース、フーコーと、3人の思想家の関係性や思想の相違について、詳しく語られました。
郷土では、『わがいのち月明に燃ゆ』は大野さんが高校時代に出会った本であり、大切な本であること、また、『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』の登場人物との出会いなど、貴重なエピソードをたくさん聞くことができました。
民俗では、宮本常一さん、イザベラ・バード、網野善彦さんについて、彼らとのつながりのある作家の著書も数多く紹介され、大野さんの果てしなく、素晴らしい知識の海を大航海した1時間半でした。
もっともっとお話を聞きたくなるような、とても有意義で刺激的な時間を過ごすことができました。
大野さん、参加者の皆さま、本日は誠にありがとうございました。