伯耆文化研究会9月例会報告(9.9)

9月8日(土)、米子市立図書館2階多目的研修室において、伯耆文化研究会9月例会が開催されました。

今回の例会は、県立博物館の歴史出前講座で、「江戸時代西伯耆の黄檗(おうばく)寺院」について、県立博物館学芸員の福代宏さんと、大嶋陽一さんにお話をしていただきました。


最初に、「西伯耆地方の神社に伝わる棟札からわかること」として、福代さんにお話をしていただきました。

伯耆文化2018.9①

福代さんは、『新鳥取県史資料編 古代・中世編2 古記録編』に掲載されている、神社棟札の画像を提示し、特に祭り神や呪文などを取り上げ、中世に書かれた内容が、続く江戸時代には変容していくことを説明されました。

伯耆文化2018②

次に、「伯耆地方(鳥取県西部)の黄檗寺院について」を、大嶋さんがお話されました。

伯耆文化2018③

大嶋さんは、了春寺をはじめとする西伯耆の黄檗寺院について解説されました。黄檗寺院は、池田家・荒尾家の帰依によって江戸時代前期まで広まったといわれていますが、西伯耆地方に現存するものは、むしろ民衆(檀家)をとらえたのではないかという説を提示されました。

伯耆文化2018.9④

 例会終了後には、大嶋陽一さんの周りに参加者が集まり、質問や意見交換が活発に行われました。

60名の参加者が集まる盛会となりました。

福代さん、大嶋さん、参加された皆さま、ありがとうございました。