伯耆文化研究会3月例会の報告(3.8)

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 3月8日土曜日、米子市立図書館2階の多目的研修室において、伯耆文化研究会3月例会が行われました。
3月の発表は最初に境港在住の根平雄一郎先生が、地元境港で語り継がれる戦禍「軍用船[玉栄丸]爆発事件の真相」について発表されました。敗戦を前にした昭和20年4月、境港の町を吹き飛ばしてしまった惨禍について、関係する資料から数字を取り出し、改めてその被害の大きさを示されました。
 二番目の発表は、伯耆文化研究会会長・国田俊雄先生が「古代の物語を介して知る古代の伯耆国会見郡」というタイトルで発表されました。国田先生は、今昔物語や説教節という‘物語’を手掛かりとして、遺跡の発掘調査の遺構を推定する、という大変ユニークな視点からの報告をされました。木簡や土器片に描かれた文字なども、大変重要な情報源であること、また、中世という時代について、歴史家の網野善彦氏の論考がヒントを与えてくれた事などをはなされました。