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3月例会報告 伯耆文化研究会   2025/03/11

伯耆文化研究会3月例会を開催しました【報告】

3月8日(土)、米子市立図書館の多目的研修室において、伯耆文化研究会の3月例会が開催されました。

伯耆文化研究会の3月例会は、米子を代表する文学者(詩人・小説家・翻訳者)である「生田春月」がテーマでした。発表は、本会理事の岩佐武彦氏(元高校地理教師)と上田京子氏(春月会代表・元図書館司書)のお二人でした。

お二人は、生田春月が38歳の若さで自死(瀬戸内海・播磨灘で投身)したことを切り口に話を始められました。岩佐氏は、海図や古地図をもとに、大正時代の米子町の変遷について、米子駅、電車道、錦公園、尋常小学校、建設中の博愛病院などの解説をしてくださいました。

上田氏は、「春月の生涯と文学のかかわり」をテーマに、小学生時代からの回覧雑誌の発行、師・生田長江との出会い、第一詩集「霊魂の秋」の出版、ハイネ詩集などの外国文学の翻訳、萩原朔太郎との交友等について、長年にわたる日記や書簡などの翻刻作業を通して研究された内容をもとに、詳細な解説をしてくださいました。最近の本会では、珍しい文学がテーマだっただけに、会員外の方も多く参加してくださいました。