10月26日(土)子ども読書活動推進事業として、米子市在住の絵本作家 野坂勇作さんをお招きし、「あなたも絵本の作り手です~すてきな絵本との出会いかた~」と題して講演会を開催しました。
当日は、鳥取県内外から、読み聞かせボランティア、子どもの読書に関わる方、絵本にご興味のある方等、沢山の方々にご参加いただきました。
広島市ご出身で米子市在住の野坂さんは、1985年絵本「ゆきまくり」で絵本作家デビューをされ、その後「どろだんご」「あしたのてんきははれ?くもり?あめ?」(福音館書店)など、自然や科学をテーマにした絵本などを30作以上、出版されています。その中には韓国、中国でも翻訳出版されたものもあり、沢山の子どもたちに親しまれています。全国各地での講演活動、また絵本制作でお忙しい中、普段聞くことのできない絵本づくりについて、読み聞かせについてご講演いただきました。
今回、「みずうみおばけ」(こどものとも年少版 2022年9月号・福音館書店)、「すすめろめんでんしゃ」(こどものとも年少版 2017年8月号・福音館書店)の絵本制作を中心にお話しいただきました。
「みずうみおばけ」では、絵本の題材について地元在住ならではの制作秘話を伺うことができました。「すすめろめんでんしゃ」の舞台、広島での数々のエピソードも語られ、絵本づくりのスタートから完成までにたくさんの時間と工程を経て貴重な絵本作品が出来上がることに、参加者の皆さまから驚きと感動のご感想がたくさん寄せられました。
また野坂さんは、「絵本づくりは駅伝ですよ」とメッセージもくださいました。読み手である大人の方々こそ、絵本の最後の作り手であり、気負わず子どもたちに絵本を読んでほしいとお話しいただきました。
米子市立図書館が発行し、米子市の6か月検診で行われるブックスタートで皆さまに配布している「だっこでえほん」の表紙、絵本の読み聞かせについてのコラムも野坂勇作さんによるものです。ぜひご覧ください。
「だっこでえほん」
http://www.yonago-toshokan.jp/kids/book
次回作のお話も飛び出し、皆さんで野坂さんのこれからの作品に期待を膨らませ、盛会のうちに終了いたしました。お忙しい中ご講演をいただきました野坂勇作さん、参加された皆さん、ありがとうございました。