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伯耆文化研究会 巡検報告   2024/10/16

伯耆文化研究会主催「秋の巡検」開催しました【報告】

10月12日(土)、伯耆文化研究会主催「秋の巡検」を開催しました。

今年は秋晴れの天気の下、青谷上寺地遺跡を訪ねました。

青谷上寺地(あおやかみじち)遺跡とは、鳥取市青谷町で発見された弥生時代を中心とした古代遺跡です。弥生時代の歴史を知る上で重要な遺跡として、2008年に国の史跡に指定されました。かつて日本海を行き交う人々が集い、交易の拠点として賑わったと思われる港湾集落跡です。この遺跡から、中国や朝鮮半島からもたらされた土器や銅鏡などの金属製品が発掘されています。

また、この遺跡に暮らしていた人びとの骨や脳も発掘されており、特に残存していた脳からDNA鑑定に成功して、様々な古代史研究に役立てられました。

そして、彼らが製作し、使用していた土器、石器、鉄器、木製の容器や農具、骨や角で作った漁具、美しい石やガラス製の装飾品など約1400点の出土品は国の重要文化財に指定されました。

これらの出土品は、3月にオープンした県立史跡公園に展示・保存されており、今回は、学芸員の解説を聞きながら、それらを見学することができました。

昼食の後は、あおや郷土館と東部で唯一の芋代官碑(安政3年建立)を訪ねました。

参加者は12名。充実した巡検となった秋の一日でした。