9月14日(土)、米子市立図書館の多目的研修室において、伯耆文化研究会の9月例会が開催されました。
米子市は、午前中、全国一位の猛暑でしたが、その中、二人の本会理事が地元の歴史について、研究発表をしました。
まず、大原歳之氏が「米子の由来を考える〜宇氣河口神社由来記から」について発表しました。
米子の初めは「加茂の里」。由来は賀茂神社の「よなぐ井」。「この地方の人々は米や田の神の信仰が篤かった。」「米子の伝統を次の世代に伝えていきたい」と訴えられました。
次に和田嘉宥氏(米子高専名誉教授)が「本陣における御成座敷(書院)の特徴」について、松江藩主が参勤交代に利用した本陣の間取り絵図をもとに発表しました。
始めに出雲街道から東海道まで、様々な本陣の特徴の紹介がありました。そして寝殿づくりから書院造りに建築様式が変遷した過程とその完成である二条城の二の丸御殿の解説がありました。
おわりに、「座敷考」として、最近の建築における「床の間を含む座敷の喪失傾向」について、危惧しておられました。
本日の例会は、会員以外のご参加(20名)も多くみられました。
ご来場ありがとうございました。