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伯耆文化研究会 報告 巡検   2023/10/28

伯耆文化研究会「秋の巡検」に行ってきました【報告】

今回のテーマは「倉吉の歴史・文化財を訪ねる」です。この日は何と7年前に起きた鳥取県中部地震の日でした。18名が参加。講師は福井伸一郎氏(山上憶良の会会長)。

まず伯耆国府跡(国庁、国分寺、国分尼寺、山上憶良歌碑)を訪ねました。国府は律令制下の地方行政の中心的施設で、圧倒されるほどの広大な面積に驚きました。

 

そのあとは、商店街に移動して、国の「重要伝統的建造物群保存地区」として選定されている白壁土蔵群を訪ねました。

昼食の後は、近代倉吉の代表的な実業家で政治家でもある小川貞一氏の(池泉回遊式)庭園「環翠園」を見学しました。その中にある茶亭「南山荘」には、著名人の書画骨董が展示されており、とても感銘を深めました。

最後に訪れたのは、新鳥取県立美術館の建設現場とその隣りに発掘された大御堂廃寺跡。

現在、美術館は内装や外構を中心に工事が進められており、来年3月に竣工。約1年間の枯らし期間を経て、2025年春にオープン予定だそうです。

美術館の南側に隣接した大御堂廃寺跡は、最近、北東の「築地塀」が発掘されて話題となりました。7世紀中ごろの創建とみられる山陰最大級の寺院跡です。2か所の僧堂跡を含め、あまりにも広大な面積なので新美術館が小さく見えました。

この日は事前の天気情報と異なり、ほとんどが雨天の中でしたが、福井先生のガイドと解説で、充実した巡検となりました。