令和5年5月20日(土)、米子市立図書館で伯耆文化研究会記念講演会と総会を開催しました。
記念講演は「米子湊山城と戦略城下町〜吉川広家の大山信仰」と題して、大原俊二氏(元米子市史編纂事務総括、元尚徳中校長)にお話していただきました。
久しぶりに会場は満席。ご来場いただきました皆様、誠にありがとうございました。
講演では、吉川広家と豪円の関係、米子・大山資料、築城資料(九字=豪円の戦勝祈願)、前線の戦略城下町(堅固な総構えのアウトライン)などの解説が史料や絵図を通してありました。結局、広家が米子城と米子の城下町の7割を造ったことになるそうです。最後に「広家がつくった『戦略の町』の構造が、人車、物流、回漕の動線となり、反転して近代を迎えて米子を全国に名を馳せた『商都』に育てた」と彼の功績を称えて締めくくられました。
その後の総会は滞りなく進行して、昨年度の事業と決算報告、今年度の事業計画と予算、新役員などの提案があり、いずれも承認されました。
なお、年一回発行している研究誌「伯耆文化研究」第24号が出席した会員に配布され、閉会となりました。
※「伯耆文化研究」第24号は、当日欠席の会員には事務局から後日発送されますのでお待ちください。