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お知らせ

伯耆文化研究会 報告   2023/01/18

伯耆文化研究会1月例会開催しました(報告)

1月14日(土)、米子市立図書館の多目的研修室において、伯耆文化研究会の1月例会を開催しました。本日は米子周辺(西伯耆)の考古学をテーマに計画し、中原斉氏(米子市文化観光局文化振興課専門官)に「上淀廃寺再考~発掘調査から30年」という演題で発表して頂きました。

 上淀廃寺は「三塔一金堂」という類例のない伽藍配置でしたが、北塔は心礎のみの発掘。そして講堂は未確認のままで、まだまだ発掘調査の必要性があるようです。

 また、発掘された古瓦、壁画、塑像の分析、伽藍大改修や炎上(古代寺院の終焉)についての解説があり、最後には「里の寺と山の寺」として大山寺との関係についての考察がありました。

 大山寺は山林修業の場として始まり、やがて廃絶した上淀廃寺などの平地寺院を集約し、神仏習合の山林寺院として発展したのではないかということでした。

 まとめとして、上淀廃寺は発掘調査から30年を経て、この間の研究成果を再考すべき段階に来ているとの問題提起がありました。

今回は通常よりも会員以外の方の参加が多くありました。皆様ありがとうございました。

今後も多くのご参加をお待ちしています。