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お知らせ

伯耆文化研究会 報告   2020/01/29

伯耆文化研究会1月例会報告

令和2年1月11日に米子市立図書館にて伯耆文化研究会1月例会が開催されました。

初めは、篠田建三さんによる「外浜産業道路のロードサイド店舗立地について」の発表で、昨年の「国道9号(県道皆生車尾線―県道皆生西原線)」に続くものです。

この道路は米子-境港間を新産業都市指定にともなう産業基盤整備として昭和43年開通しました。わこうのところは四つ角になり、米原の集落は分断されました。篠田さんは、皆生道路の交差点から市道上後藤・下三柳線交差点までの2.7キロを4区分にし、区分ごとの変遷を昭和45年から平成27年まで、5年毎に分布図にして紹介されました。大型道路が立地条件となり商業集積地として発展する様子がよくわかり、興味深い発表でした。

次は國田俊雄さんによる「城下町米子 古きをたずねて新しきを知る」で、太古より江戸時代まで米子がどのようにして形成されたのか解説されました。

縄文・弥生の目久美・池内遺跡に始まり、応仁の乱から吉川広家の米子城築城までは、内堀はまだ無く、飯山砦と加茂川に架かる天神・中の棚・京橋の三本の橋で繋がる「たてまち型」の町であったと思われること。天正三年薩摩の島津家久公の日記「よねこ(米子)という町に着き、、、」が米子地名の古い記録であること、など説明されました。さらに、吉川広家の築城で内堀・四重櫓が、そして中村伯耆守、横田内膳の時、外堀が完成したことなども時系列に系図や絵図なども交え説明され、最後は米子の古道や現在は不明となっている町中の水路にも話しが及びました。