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お知らせ

報告 子ども読書活動推進事業 講座   2022/07/13

子ども読書活動推進事業講座を開催しました

 7月2日(土)子ども読書活動推進事業として、山陰こどものとも社(株)代表取締役の末宗辰彦さんを講師にお招きし、「コロナ禍で見えてきた読み聞かせの格差ー五感・ことば・絵本ー」と題して講座を開催しました。

当日は、鳥取県内外から、保育園・幼稚園、小中学校関係者、読み聞かせボランティア、一般の方等、子どもの読書に関わる方、絵本にご興味のある方等、計57名の皆様にご参加いただきました。

 

 末宗さんは、児童文学への造詣も深く、保育園、学校、図書館等で子どもと本について数多くの講演活動をしておられます。このたびは、子どもの育ちとことば、子どものことばを育てる絵本についてお話しいただきました。

 

 講座のタイトルにもあるとおり、近年コロナ禍で子供の成長、家庭の状況が明らかに変化、また格差が生まれているそうです。今も昔も子どもの育ちに大切なことのひとつが、家族と子どもの豊かなことばのキャッチボールであり、絵本の読み聞かせは乳幼児期の子どものことばの獲得に大切な役割を持っています。そして、コロナ禍において家庭で過ごす時間が増えていることもあり、近年、絵本においては定番のロングセラーの売り上げが増えているそうです。

 その一方、映像電子メディアの発達と普及により、幼いころからメディア・ゲーム漬けの家庭が増えていることも事実です。この格差について、私たち大人が危機感を持ち、手本としての大人が、これからの子どもとの過ごし方について今一度考えないといけないとお話を聞いて強く感じました。

 

 

定番のロングセラー絵本はもちろんですが、末宗さんは近年発刊されたおすすめの絵本も多数ご紹介くださいました。

当日読んでくださった絵本の一部をご紹介します。

『おもち』彦坂 有紀、もりといずみ(福音館書店)

『じゃぐちをあけると』しんぐうすすむ(福音館書店)

『うれしいさんかなしいさん』まつおかきょうこ(東京子ども図書館)

『なぞなぞの本』福音館書店編集部(福音館書店)

『の』junaida(福音館書店)

『声で読む日本の詩歌166 おーいぽぽんた』(福音館書店)より「宣言」石川逸子・「木」田村隆一

※すべて米子市立図書館で貸出可能です。

 

 これからも子どもたちと共に絵本を楽しみ、子どもたちが創造性豊かな毎日を過ごすべく、良い絵本を選び、届けていきたいと思います。

 米子市立図書館では、今後も子どもたちの読書活動推進とともに、読み聞かせボランティア等、子どもの読書に関わる方々の支援についても引き続き取り組んでまいります。末宗辰彦さん、参加された皆さん、ありがとうございました。