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伯耆文化研究会 報告   2022/07/12

伯耆文化研究会7月例会報告

~冒頭、72日に享年86歳でご逝去された國田俊雄前会長に対して黙とうを捧げ、心よりご冥福をお祈りしました。

今月の発表は、前鳥取大学学長で、現在、山陰労災病院院長の豊島良太氏。

膨大な歴史的関係資料を集めて、分析し、まとめられた「米子医専から鳥取大学医学部まで」と題した講演でした。

米子医専一期生の入学式は、太平洋戦争末期の1945年71日にあり、150名が入学。そのひと月半後、終戦を迎えたのですが、その大混乱の中でも医専は一日も休まずに授業を続けたとのこと。その時の下田光造校長の「この秋は雨か嵐か知らねども今日の務めの田草とるなり」との心構えの言葉が光りました。

その後、米子医専は、昭和23年に米子医大に昇格。さらに昭和26年、新制鳥取大学医学部が開設されます。こうして紆余曲折がありましたが、関係者の皆さんの様々なご尽力で、米子市や西部地区住民にとって重要な医療機関となる医学部および附属病院が、現在でも米子市に存在することになったのです。

最後に鳥取大学医学部の鳥取市移転問題に触れ、過去の歴史をたどると今まで通り米子市にあることが大事だと強調されたことが心に残りました。