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お知らせ

伯耆文化研究会 報告   2022/05/27

令和4年度伯耆文化研究会の記念講演会と総会【報告】

相変わらずのコロナ禍ではありましたが、感染防止対策を十分に取り、総会と記念講演会を開催しました。

冒頭には、前会長の國田俊雄氏に研究会から感謝状を贈呈しました。

そのあと、山上憶良の会会長、前倉吉市教育長の福井伸一郎氏に「因幡の家持 伯耆の憶良〜1300年の時空を超えて」と題して、約1時間半の記念講演をしていただきました。

教科書にも掲載されている超有名人である大伴家持と山上憶良。ふたりの万葉歌人は共に国司として、因幡国と伯耆国に赴任しました。山上憶良は、霊亀2年(716年)に伯耆国に着任。「貧窮問答歌」の作者として有名です。大伴家持はその42年後の天平宝字2年(758年)に因幡国に着任。万葉集の編纂者としても活躍し、「新しき年の初めの初春の今日降る雪のいやしけ吉事」の最終歌を残しています。

養老2年(718年)に大山寺を開いた金蓮上人と同時代とあって、たいへん興味深く話を聞きました。

なお、年一回発行している研究誌「伯耆文化研究」の第23号が会員に配布されました。今回は7名の会員の研究が収録されており、そのうち「米子の地名考」など米子に関する研究が4人もあり、注目されています。

会員外の研究誌希望者は図書館の事務局に申し出てください。

 記念講演の後、総会があり、令和3年度の事業報告・収支決算の報告、また令和4年度の事業計画・収支予算の提案があり、いずれも承認されました。出席した会員には機関誌『伯耆文化研究第23号』が配布され、閉会となりました。