12月7日(日)、第19回鳥取県西部地区小・中学生地域研究発表会が米子市立図書館で開催されました。
この研究会は小中学生の地域研究を支援するため、伯耆文化研究会の主催により毎年開催されているものです。
今年は西部地区小学校から選ばれた、7名の代表者が発表を行いました。発表終了後は、伯耆文化研究会の根平会長から全員に賞状と記念品が贈呈されました。
発表会の研究題目は次のとおりです。それぞれ簡単に概略を記します。


(1)「ごみはどこへ行くのかな」 福米東小学校3年 住田裕亮さん
<概略>分別されたごみが、それぞれどこへ行くのだろうかという疑問から出発した研究です。米子市クリーンセンターやリサイクルプラザでのインタビューを通して、分別のしくみやその大切さを学習しました。
(2) 「ぼくの町のぼうさいマップ ~ぼくの家からひなん所まで~」
岸本小学校3年 阿部綾介さん
<概略>実際にひなん所まで歩き、マップを作成しました。マップ作成の中で、AEDが思ったより少なかったこと、災害時に公衆電話が無料で使用できるなど、色々な気づきを得ることができました。
(3) 「ぼくのファミリーヒストリー」 明道小学校4年 三浦遥輝さん
<概略>テレビ番組からヒントを得て、自分の家族の歴史を調査した研究です。明治の混乱期や養蚕への取組、戦争体験など、いろいろな家族のドラマがあり、現在の自分につながっているのだということが分かりました。
(4) 「米子駅のやさしさ調べ」 箕蚊屋小学校5年 小谷玲乃さん
<概略>JR米子駅にある、点字ブロックなどの設備を調べた研究です。点字ブロックがどこへ向かっているかとか、バリアフリーに対応していないトイレなど、設備の状況を再発見しました。
(5) 「介護の世界」 福生西小学校6年 佐々木みのりさん
<概略>親族の病気をきっかけに、介護について調べた研究です。地域の特別養護老人ホームや医療福祉専門学校で、実際の介護を学びました。その結果「解護」(介護される人が思っていることを理解すること)が大切という事を学びました。
(6) 「農業の未来を守るために」成実小学校6年 畑山奈乃葉さん
<概略>社会的な問題を扱った研究です。近所の農家さんに聞き、機械化や兼業農家、補助金など難しい問題があることに気づきました。農業機械を進化させることや、若者が農業に取り組みやすい制度などを提案しています。
(7) 「淀江さんこ節について」淀江小学校6年 伊藤裕子さん
<概略>郷土芸能クラブに所属していることから、さんこ節の歴史や歌詞に興味を持ち、調査を行いました。その結果、330年の歴史があり、歌詞や形を変え、地域の人々に大切にされて存続してきたことが分かりました。

研究の動機はそれぞれ身近な所から始まり、さまざまなテーマが取り上げられています。どの研究も、現地に行き、インタビューを行うなど、体験活動を伴う、素晴らしいものでした。今年も小学生のみなさんの情熱とパワーに、本当に感心させられました。
発表してくれた皆さん、また研究及び発表を支えて頂いたご家族や学校の先生方など、関係者の方がたに感謝申し上げます。