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1月例会 伯耆文化研究会 報告   2026/01/15

伯耆文化研究会1月例会開催しました【報告】

島根県西部を震源とする地震発生直後の110日(土)、米子市立図書館の多目的研修室において、伯耆文化研究会の令和8年最初の例会が開催されました。

最初の発表は、米子市埋蔵文化財調査室次長の佐伯純也さんが「昭和17年版『米子市史』掲載写真の再発見」と題して、米子市日野町でタムラ写真館を経営していた故干村廣三郎氏が撮影した写真のガラス乾板475点(山陰歴史館蔵)の中から、昭和17年(1942)刊行の『米子市史』に掲載された写真を主に紹介し、併せてガラス乾板を用いる大判カメラを持ち込み、当時の撮影技術なども解説されました。

特に関心の高い米子城天守の写真については、山本吉種が明治10年頃にガラス湿版で撮影した幻の原版を複写したものである可能性について指摘し、写真の余白部分に残る情報から、明治12924日が撮影日である可能性についても言及されました。

続いての発表は、最近『刀匠伯耆安綱と童子切』を上梓された、やお歯科クリニック院長の八尾正己さんが「伯耆人の誇り~伯耆安綱と童子切」と題して、天下五剣の筆頭とされる国宝「童子切」の作刀者である伯耆安綱に着目した経緯や執筆の目的に始まり、多角的な資料操作に基づく観点から伯耆安綱を重厚に論じ、その実像に迫られました。さらにそしてこれまであまり語られることのなかった伯耆安綱こそが「伯耆人の誇り」であると結論づけられました。加えて、故坂田友宏会長の言葉を引用して、自由な研究発表の場である伯耆文化研究会の重要性についても言及されたことは、研究会としても心強く感じました。