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伯耆文化研究会 例会報告   2021/11/16

伯耆文化研究会11月例会報告

11月13日(土)、米子市立図書館の多目的研修室において、美保関沖事件についてのテーマで、本会理事の大原歳之さんとその息子・圭太郎さん(島根大学生物資源科学部3年生)の親子2名が発表されました。

歳之さんは、最初に事件の概要を解説し、そのあと古い新聞資料をもとに事件を分析、地域の歴史遺産や水中文化遺産の大切さを訴えられました。

圭太郎さんは、最新の技術を駆使して、行方不明であった駆逐艦「蕨」(わらび)をマルチビームや水中ドローンで調査して発見。さらに沈没船の3Dモデルの作成について発表。駆逐艦の水中映像の動画を初公開して会場の皆さんに大きな衝撃を与えました。今回の調査によって、水中戦争遺跡の保護、活用を考えるモデルケースにしたいと訴えられました。

美保関沖事件とは、昭和2年(1927年)824日、旧大日本帝国海軍が美保関沖の徹夜による夜間無灯火での演習中に、巡洋艦「神通」と駆逐艦「蕨」が衝突事故を起こし「神通」は大破。「蕨」は沈没。このとき「神通」を避けようとした後続の巡洋艦「那珂」も駆逐艦「葦」に衝突し両艦も大破し、119名の犠牲者を出すという海軍始まって以来の大事件です。

日本は、ワシントン海軍軍縮条約の結果として保有主力艦艇の総排水量を制限され、それに対抗して、連合艦隊司令長官の「訓練に制限無し」の掛け声のもと、連日将兵に激しい訓練を強いていたそうです。

鳥取藩砲台跡(お台場)には、事件の翌年、地元の有志により慰霊塔が建設されました。

大原歳之さん、大原圭太郎さん、ご聴講された皆様、ありがとうございました。